せっけんコラム ”石けんのイイトコロ”
ワタシが子供の頃は。。。
お風呂でも洗濯でも洗面所でもトイレでもとにかくどこでも石けんを使っていたものでしたが、ふと気がつくと液体のボディーソープやらシャンプーやハンドソープが近頃は主流になっていることに気がつきます。
広告によるイメージ戦略もさることながら、プロの研究者がカラダによい成分を研究し尽くした上、利便性にも工夫が凝らされた製品ばかりですから、消費者がそれを選択するのも当然と言えば当然です。
それでも、近頃手づくり石けんユーザーが増えてきたのには、「なるほどねぇ」と思うことがたくさんあるのです。
「そもそも石けんってなに?」でも触れたように、自然にやさしいこともそのひとつ
。
まずは、エコロジーなのですよ!
そして何よりも、「材料がわかりやすい」
ワタシのような知識の乏しい一般市民には、市販の製品の成分表示を見たところで、長いカタカナの物質名やら化学記号やら聞いたことのないコトバの羅列でチンプンカンプンになることもままあります。
「きっとお肌にいいんだろうな〜」というイメージを自分の中で盛り上げてみたりして、よくわからず納得してみたりします。
でも、自分で作るようになってみたらば、実際に食べられるものばかりを原材料にしているわけすよ。
そうなると、ものすごく原材料が理解しやすくて、「その材料についてアレルギーがない限り、そもそもカラダに悪いわけがないのでは…」というものすごくざっくりとした、確信が生まれたりします。
もちろん原材料を化学反応させて違う物質を作り出すわけですから、原材料そのままってワケではないです。
しかし、やっぱりもとをただせば「油」と「水酸化ナトリウム」という単純さ。
それだけのことなのに、使ってみたらば「うわぁ〜」をいっぱい体験できるわけです。
ソコに炭やはちみつなどという、普段の生活の中に普通に存在するけれど石けんに入れてみると少しいいことがあるものを付け加えたり…。
ちょっと洒落っ気も加えたいので「精油」なんかで香り付けしたりもする。もともとがアブラなんだからアブラの匂いがして当たり前ではあるんだけど、香りも大切な要素ですしね。
ただし「精油」にはいろんな効能があるので、妊婦や乳児には使わないほうがよいとか、多少の注意は必要です。
さらに、「なんにもしないと肌にいいことがいっぱい」
石けんの材料になる油にはそもそも、「○○酸」とか「ビタミン○○」とかいうヒトにやさしい天然の栄養成分が含まれているわけです。
「それを石けんに変えてしまったら、栄養成分も変化しちゃうんじゃ・・・」などと思ったりもしますが、手づくり石けんでは油の成分が100%石けんに変化してしまうようには配合しません。
つまり、変化しきらない油の成分を敢えて残すようにするわけです。そういうわけで、前述したワタシのいらん心配が解消されたのでした。
ちなみに当店では、基本的に10〜15%ほどの余剰油脂を作るようにしています。
また、油が石けんに変化する時に、化粧品の材料なんかにもなる保湿成分の「グリセリン」も生成されるそうです。モチ天然ものです。
市販の製品の多くは、潤滑剤や他の製品への利用などのために「グリセリン」を取り出してしまうこともままあるようですが、そんな必要のないワタシはもちろん何もしませんからグリセリンもそのまんま石けんに入りっぱなしです。
何にもしないことに、「防腐剤や合成保存料をいれない」ということもあります。
当然ながら、長期保存がきかなくなるというデメリットもありますけれど、肌に良くないであろう成分が入っていないことのほうに価値を見いだすヒトにとっては、この上なくスバラシイことなんですよね。
そんなこんなで本の受け売りばかりなんですけど、「なるほどねぇ〜」と感じたアナタ!
きっと石けんが気になって気になって仕方がなくなっているんじゃないですか?